2025.5.2

ひと

少しだけ忙しい日々を終えてゴールデンウィークに入った。
とはいえ私の生活はいつも大型連休のようなもので、特に変わったことはない。
東京都心も相変わらずの人の多さだろう、出来れば近づきたくない。
井の頭線の渋谷駅から地上へ降りるエスカレーター付近やスクランブル交差点、新宿駅前周辺、原宿、表参道…。
例を挙げればキリがないが、いずれも住宅街に入らなければ人の多さに酔う。
毎日あれだけの人が行き交っているのに、大変な事件が起きていないのは本当に感心する。
都心部の人の流れに突入するたびに、1年に数ミリくらい、ここの地盤は沈んでいるだろうと真剣に考える。
この流れの中で大地震がきたり、地盤が一気に沈下したりしたらもう死ぬしかないし、なんなら自分の死体は他の人や瓦礫に紛れて見つかることなく終わるだろうという諦めをもって歩いている事もある。
一方で、自宅付近で深夜になっても数人は歩いたり自転車を漕いでいる人がいたりするのは安心する。
大抵どの住宅街も街灯が数メートル間隔で照らしてくれているし。
上京したてに、渋谷のスクランブルスクエアとヒカリエ達のビル群を繋ぐ歩道橋を渡って、幾何学的な形をしたもの達がものすごい速さで出来ては崩れていく事実に、なぜか宇宙が永遠に続いていることと同じような感覚で絶望した事があった。
あの感覚はもう無くて、若干そういったことに慣れてしまったのかもしれない。
人が多すぎるが故に、悪い方向に目が向きがちだけれど、その分面白い人や優しい人、ものに多く出会え、世界に優しくなれそうな知識も増えていくし、今後も増えていくだろう。