受粉と花粉
朝の雨が降りおわってからすぐ晴れて、午前中から蒸し暑い日。
ここ数日花粉が凄い。凄すぎて粘膜系と内臓に黄色い粉たちが張り付いている気がしてならない。ならないながらも運賃はバカにできないので、明大前まで30分ほど歩いてそこから電車で調布まで来た。
深大寺へ向かい「深大寺そば きよし」というお店でとろろ蕎麦を頼んだ。暑さからか上品なせいろの上に乗った細い麺を一瞬で平らげてしまった。いや蕎麦ってそういうものか。深大寺にお参りした後は神代植物公園へ行って植物たちを見てきた。椿と桜が咲いていて、桜の下では各々立派なカメラで写真を撮ったり、スマホで自分たちを撮ったりピクニックをしたりしていて平和で良かった。
知らないみんなと同じ空間で花を愛でるのはとても良い!
椿園の方へ行くと、床一面にボトッと落ちた椿たちや、まだまだ咲き乱れている椿たちがいた。なんで椿は花びらが散るのではなく丸ごと落ちるのか。
調べるとそれは、鳥たちに正面から蜜を吸わせやすくして受粉の確率を上げるために、また彼らの飛来に強くなるために、花びらと雄しべが全て繋がっている構造からだった。そして椿の花が香らないのは、昆虫たちでなく鳥たちを対象としているかららしい。
その賢さにとても感動して、私も一緒に受粉を手伝いたくなったけど、今より一層花粉にやられそうなので諦めた。
みんなみんな長い年月をかけて自らの生き抜き方を試行錯誤しているのに人間の、それもひとりひとりの人生の生き抜き方なんてたった100年くらいでは分かるはずもないんだなと思った。というか100歳になって分かっても嬉しくはない。今も昔も分かっているのは食べて寝ることくらいだ。
そして私は日本の中では物価最強の東京都内でお金のない生活を半年くらい送っているが、周りの優しい人たちのおかげで案外死なずに住んでいる。